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評価:
山田 三郎
福音館書店
¥ 840
(1967-04-01)
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娘があおぞらキンダーガーデンで「さんびきのこぶたのいっぴきが〜わらのおうちをたてました〜♪」と手遊びを覚えてきました。
その様子がとても可愛いので、この本を図書館で借りて一緒に読んでみました。
が・・・・・
私が知っている(というか、世間一般に流布している)「三びきのこぶた」とは違う!!!
普通は、わらと木の家を建てた兄たちがオオカミに襲われ、二匹はれんがの家を建てた末弟のところに逃げ込み、おおかみを3匹でやっつけるでしょ。
それが、この本だといきなり兄二匹はオオカミに食べられてしまう。3匹目も食べようとするオオカミはあの手この手で豚をこぶたを外に連れ出そうとするけど、その度にこぶたはオオカミの裏をかき(それも結構ずるい手で)、オオカミは悔しがる。
最後にはやはり煙突から忍び込んだオオカミを大鍋で煮ちゃうんだけど(これは一緒だよね)、その後こぶたは・・・・
オオカミを食べてしまう
そんな結末があっていいのでしょうか。この本を娘に読んでいるうちに「なんかまずいな、この展開」になって、最後にこぶたがおおかみを食べてしまうシーンで娘は「こういうお話だったの」とポツリ。いやぁ、参りました。
でもこのストーリーがきっと本来の姿なんでしょう。狩猟民族の本能というか。
かなり前に流行った「本当はこわいグリム童話」と同じなんですね。
それにしても「三びきのこぶた」はイギリス民話だったんですね、知らなかった。